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2024年10月13日

明治の列車から最新シミュレーターまで!九州鉄道記念館の見どころ

明治の列車から最新シミュレーターまで!九州鉄道記念館の見どころ

九州鉄道記念館は、門司港レトロ地区にある鉄道の歴史を楽しく学べる施設です。1891年に建てられた旧九州鉄道本社の赤レンガ造りの建物が印象的で、鉄道ファンや家族連れに人気です。敷地には明治時代の木造客車や蒸気機関車など、貴重な鉄道車両が展示されています。特に「運転シミュレーター」では、実際の運転体験ができ、「九州の鉄道大パノラマ」では映像と模型を楽しむことができます。また、常設展示や季節ごとの企画展示も充実しており、訪れるたびに新しい発見があります。

明治時代の鉄道を感じる赤レンガの館~九州鉄道記念館

門司港レトロ地区にある九州鉄道記念館は、鉄道の歴史を楽しく学べる場所です。この記念館は、1891年に建てられた旧九州鉄道本社を修復して作られたもので、特徴的な赤レンガ造りの建物が印象的です。鉄道ファンはもちろん、家族連れや観光客にも人気のスポットです。

敷地面積は約7,800平方メートルあり、九州で活躍した歴史的な鉄道車両が多数展示されています。特に、明治時代に製造された木造の客車や、C59型、9600型といった蒸気機関車が展示されており、鉄道の歴史を感じさせる貴重な展示物です。さらに、車両展示場では、実際に使用されていた8両の車両が展示されており、間近でその迫力を体感することができます。

この記念館の大きな特徴は、見て楽しむだけでなく、実際に体験できる展示が多いことです。中でも人気なのが「運転シミュレーター」で、実際の電車の運転台に座り、門司港から西小倉までの風景を見ながら電車を運転する体験ができます。子どもから大人まで楽しめる体験型の展示は、来館者に好評です。

「九州の鉄道大パノラマ」も見どころの一つです。門司港駅や博多駅から発車するJR九州の列車が映像とナレーションで紹介され、さらに模型を操作できる体験も楽しめます。大きな鉄道ジオラマが設置されており、小さな子どもたちも夢中になる展示です。

この記念館の建物自体も歴史的な価値があります。明治時代に建てられた建物には「フランス積み」という特別なレンガの積み方が使われており、美しい外観を持っています。この積み方は九州では珍しく、非常に貴重な建築物です。外壁のレンガは建設当時のまま保存され、歴史の趣を感じさせます。

館内には、蒸気機関車や駅員の制服、ヘッドマーク、昔の駅弁ラベルなど、鉄道に関する資料が多数展示されています。実際に手に取って楽しめる展示も多く、鉄道好きの方にとってはたまらない場所です。また、季節ごとに特別企画の展示も行われており、何度訪れても新しい発見があります。

家族で楽しむ鉄道体験!九州鉄道記念館のおすすめ

九州鉄道記念館は、鉄道ファンだけでなく、家族連れや子どもたちも楽しめる展示がたくさんある施設です。明治時代に使われていた列車や、運転シミュレーター、大きな鉄道模型など、いろいろな体験ができるのが魅力です。

まず、明治時代の客車が展示されているコーナーです。実際に使われていた客車の中には、当時の乗客や車掌の人形が並び、音や雰囲気で昔の旅を感じられるようになっています。歴史的な車両とその時代の雰囲気を楽しめる場所です。

次に、子どもたちに大人気の「キッズルーム」があります。鉄道のおもちゃや本がたくさんあり、遊びながら鉄道のことを学べる場所です。家族で訪れて、子どもたちが自由に楽しめるスペースとしておすすめです。

さらに、「運転シミュレーター」では、実際の列車の運転台を使って門司港から折尾までの路線を走る体験ができます。リアルな映像や音が使われていて、まるで運転手になった気分で楽しめます。初心者向けから上級者向けまで、難易度が3段階あり、運転後には信号や停車の正確さが採点されるので、挑戦しがいがあります。

また、「九州の鉄道大パノラマ」は、九州を舞台にした大きな鉄道模型です。博多駅や門司港駅から次々と列車が発車する様子を、映像とナレーションで楽しむことができます。模型の中にはカメラが取り付けられており、実際に模型の世界を走っているような気分になれます。さらに、床の一部がガラス張りになっているので、真上から模型を見ることもでき、色々な角度から楽しめます。

その他にも、九州鉄道記念館には「常設展示」や「企画展示」がたくさんあります。常設展示では、九州の鉄道の歴史を写真や模型で紹介していますし、蒸気機関車や名列車「つばめ」の展示もあります。季節ごとに行われる企画展示もあり、いつ来ても新しい楽しみがあります。

また、「情報コーナー」では、パソコンを使って九州の鉄道の歴史や設備について学べる場所です。毎週土日祝日には図書の公開も行われているので、もっと詳しく知りたい方にはぴったりです。

鉄道ファン必見!九州鉄道記念館で体験する歴史と迫力の車両展示

九州鉄道記念館は、日本の鉄道史を語る上で重要な車両たちが展示されている場所です。その中でも特に注目すべきは、歴史的価値のある蒸気機関車や電気機関車、そして寝台客車です。これらの車両は、それぞれの時代背景や役割に応じて、鉄道ファンだけでなく一般の来館者にも感動を与えるものです。

まず、1922年に川崎造船所で製造された「日本国有鉄道 59634号」。これは9600型という国産初の貨物機関車の1両であり、その威風堂々たる姿が「キュウロク」の愛称で親しまれていました。九州全域で活躍したこの機関車は、特に筑豊地区での短い期間ながらも北九州地区最後の蒸気機関車の1つとして記憶されています。

次に、1941年に登場した「日本国有鉄道 C59 1号」。汽車製造会社によって製造されたこの蒸気機関車は、東海道や山陽本線で寝台特急「あさかぜ」や急行「雲仙」を牽引しました。その後、熊本に転属し、特急「みずほ」も牽引したことで、九州の鉄道史に深く刻まれています。この車両は廃車までに地球62周分もの距離を走行し、鉄道史の生き証人と言えます。

また、1941年製の「日本国有鉄道 EF10 35号」は、関門トンネル専用の直流電気機関車として活躍しました。トンネル内での過酷な条件を乗り越えたこの車両は、昭和54年まで運用され、引退後も保存されています。

一方、交流電気機関車の登場も鉄道技術の進歩を象徴しています。1961年製の「日本国有鉄道 ED72 1号」は、北九州の電化を支えた交流電気機関車で、試作機として他の同型機とは一線を画す存在です。貨物列車にも使用されたこの車両は、九州初の交流電気機関車としてその歴史的意義を持っています。

最後に、寝台客車として登場した「クハネ 581 8号」。1967年に世界初の寝台電車特急「月光」としてデビューし、昼夜を問わず活躍した車両です。昭和59年には普通電車に改造され、平成12年まで運用されていましたが、引退後は再び特急時代の姿に戻され、保存されています。

基本情報

九州鉄道記念館

〒801-0833 福岡県北九州市門司区清滝2丁目3−29

九州鉄道記念館は、歴史的な鉄道車両や運転シミュレーターが楽しめるスポットです。明治時代の客車や蒸気機関車の展示は見応えがあります。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:JNR_Class_C59-1_at_Kyushu_Railway_History_Museum_2.jpg

画像出典:wikipedia